商品概要
植物油とグラニュー糖を浸透させ、塩のうま味を引き出した独自製法
製造者 株式会社南国製菓
価格:397円(税込み) ※240g
価格:397円(税込み) ※240g
品質(試食の感想)
塩が、さつまいも本来の味を引き立てており、さつまいものおいしさとはこういうものだったのか、ということを改めて感じさせてくれます。
パッケージには「塩のきいた甘から味」とありますが、グラニュー糖の味はあまり感じません。油っぽさも感じないのでヘルシー感があります。
コンセプト
「主役=いも、塩=引き立て役。以上」という素朴で力強い商品コンセプトを感じました。パワーのある商品というものは、本来こういうことなのでしょう。
「塩けんぴ」という商品の背景には、自然の大地の恩恵とそれを尊ぶもの作りの姿勢が見えます。自然、悠久の大地、植物の恵み、ヒトのいのちにつながる、人間とイモの長い関わりの歴史…というキーワードが浮かびました。
「何も足さない、何も引かない」という名コピーがふと頭をよぎります。
ネーミング
シンプル&ストレートなネーミングです。
この商品本来の世界をお客様に伝えるには、今ある味ワードとは別に、商品コンセプトを裏付ける情緒ワードが必要なのかもしれません。
この商品ならではの、お客様のココロに刺さるコトバとは何でしょうか?
パッケージ
シンプルイズ・ベストではありますが、商品が持っているパワーを反映させたパッケージのあり方を追求しないともったいない気がします。あるがままのシンプルさと考え込まれたシンプルさは違うと思います。
プロモーション
ナショナルブランドとしても通用する商品力があるので、ローカル色を払拭したプロモーションも可能です。むしろその方が可能性が広がると思います。
世代・性別・オケージョンを問わないマルチ訴求が可能なだけに、どこに戦略を絞るのかはかえって難しいでしょう。
ノーマルな戦略としては、現状のユーザーデータを分析して「こんなヒトに人気です」というファン層を提示し、そこを発火点として客層を拡大する手があると思います。
参考になる点
力のある商品は、説明的な装飾や演出過剰のマーケティングをすべきではないということがよくわかりました。この商品ならば、キャラクターを設定したり、細分化したラインナップなどは必要ないと思います。
当たり前ですが、食材の本来の価値をとことん追求する開発姿勢が大事であるということが改めてわかりました。後は、その価値をどうお客様に伝えるかということにつきると思います。
(2011.7.31 東京都中央区銀座のアンテナショップ「まるごと高知」で購入)
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